構造・構法

2012/01/30

土地を選ぶ時~地盤調査のその前に

ここの所のあまりの寒さに、うっかり鼻風邪をひきました。

皆さまも温かくしてお過ごしくださいね。

さて、ここの所、ご相談くださる方に共通している事・・・・

【これから土地探し】

これからの方ですので、具体的なプランはお出しできませんが、気になる土地がある場合はご同行も可能です。

そんな話を構造事務所の方としていたら・・・

その土地の近隣データ(地盤のです)や液状化マップなどを提供していただける事になりました。

普段は設計を始める時に近隣データを確認しているのですが、土地を購入する前に確認できたら、おおよその工事費の目安もつきます。

地盤改良が必要かそうでないか、杭が要るのか要らないか。

この差は大変大きく、それによって構造体の検討や提案も変わってきます。

とはいえ、あくまでも近隣データですので、実際の土地はやはりきちんと地盤調査が必要です。

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写真は既存住宅が建っている状態での地盤確認。

一般的なサウンディングとは違い、熟練した方に「土」の状態をみてもらっています。

建て替えの場合、解体後に即着工となる場合が多く、確認申請の大幅な変更などが出ると困るので、事前に地盤状態の当たりをつけておいた方が賢明と言えるでしょう。

気になる土地がある方は、お気軽にご連絡くださいね。(一応、設計依頼いただける事が前提です)

前述の「鼻風邪」・・・変換したら、「花風」と出ました!何だかうきうきします(笑)。

過去記事もよろしかったらどうぞ

◎土地を選ぶ時~埋蔵文化財との付き合い方:こちら

 

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2012/01/17

何も出来なくても人の幸福を祈ることはできる

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1月17日。

阪神大震災の起きた日

そして防災とボランティアの日・・・

17年前のあの衝撃は忘れようもなく、そして昨年の東日本大震災では、建物の崩壊と共に放射能という、見えないモノの恐怖と不安にもさらされるようになりました。

結局は自分は何も出来ていないのではないか・・・

ふと、そんな無力感に襲われた時、何を読んでいたのか思い出せないのですが、この言葉が私の目に飛び込んできました。

何も出来なくても人の幸福を祈ることはできる

心に留めておきたくて、携帯のmemoに写し取りました。

そして今日、静かに祈ります。

日本は地震列島。絶対はないのだと肝に銘じながら、安心できる暮らしを送れる、そんな安全な建物を設計することに努めていきたいと思っています。

 

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2011/03/17

東北関東大震災~建築士にできること

F1
東北関東大震災において、被害にあわれました方々には心よりお見舞い申し上げます。

心落ち着かず、ブログ更新することができませんでしたが、被災していない私たちが日々の暮らしを過ごし、何かできることを見つけていくことが最善だと思えるようになってきました。

地震発生時にはビックサイトで行われていた建材展に行っていて、帰宅難民となりましたが、徒歩で帰宅しました。おかげさまで家族も私自身も無事です。ご心配いただいた皆様、ありがとうございました。心温かいメールやツイート、facebookの書き込みなどに励まされました。

写真は地震翌日の私の事務所内のフローリング。

東京は震度5、築48年のRC造の4階ですが大きな被害はありませんでした。事務所内は厚さ5ミリ程度の無垢の古材をフローリングとして使用しましたが、賃貸ということもありキッチン周辺は接着剤のみで固定したため、地震の揺れではがれてしまったようです。数日経った現在、反った板材は落ち着きを取り戻し、元の場所に収まってきたので釘打ちしてしまおうかな・・・と思っています。

地震発生してから、現在進行中のお客様や工務店に連絡を取り、様子を確認しましたが皆さん無事とのことで一安心。一番気になっていたのは、耐震リフォームをした物件だったのですが、幸いどの物件もクラックなども発生せずに済んでいました。

今回は津波の被害が大きすぎ、地震での倒壊などはあまり報道されていませんが、関東近県では地震による倒壊もあったようです。自然の力の前に畏怖の念を抱きながら、この仕事の責務の重さを感じずにはいられません。

週明けに設計の友人と話をする機会がありましたが、予算ありきとはいえ、やはりリフォームをお受けする際は耐震補強をしっかり行い、施主にも説明する義務があると。それが私たちの務めなのでは・・・と思っています。

 時間はかかると思いますが、被災地の復興と幸せな日々の暮らしが必ずやってくる事を祈っています。

 

2011/01/17

あれから16年~木の家のこと

16年前のこの日、阪神淡路大震災でしたね。

当時、次男は0歳。1月19日生まれだったので、もうすぐ1歳になろうとしていました。なので、次男の誕生日が近付くと震災の記憶が蘇ります。

と、書くとまるで体験したようですが、私は東京に住んでいたので早朝の上空の映像をただ茫然と眺めていた記憶です。ボランティアで関西入りする知人や友人を見て、建築士なのに何も出来ないジレンマと小さな子どもを抱えている人達の苦労を考えると、人ごとではないと感じました。

何かの雑誌で紙おむつやミルクが足りないと知り、友人とダンボール箱に沢山詰めて送り、雑誌を通じて届いた事を確認したのも、つい先日のような気がします。

あの時、木造の長屋が壊滅的だったので、「木の家が危ない」とまことしやかに言われていましたね。実際は老朽化した木造建築物、構造的に危うい建築物などが壊れてしまったようですが、建物が凶器になる怖さを本当の意味で知ったような気がします。

9/1が防災の日と言われてもピンと来なくて、今日この日になると映像だけだったのに、とてもリアルに身の危険を感じるのは、やはり周囲に体験者がいて話を聞く事ができるから。

木の家は、この16年で耐震の取れた建物へと変貌を遂げていっていると思いますが、それもきちんと勉強している設計者、施工者があってこそ。既存住宅の耐震補強はあまり進んでいないようですが、もっと周知されて安全な家に住む方が増えると良いと思っています。

木の家を設計する者として、構造的にも環境的にも「安全」を肝に銘じていたいと考えています。

耐震診断はお住まいの市町村でも診断士を派遣してくれたり、助成金が出たりする所もあります。是非利用してくださいね。

 

2010/12/22

民家調査~旧浅子神輿

Asako 
昨日は一日がかりで、民家調査に行ってきました。

改修の絡まない、調査だけの仕事は普段やっていませんが、今回は例のユニットでお請けさせていただきました。

先日、下見に行かせてもらい、昨日は本番。詳細調査だったため、5人がかりで何とか終わらせました。

築80年と少しの建物は正面から見ると伝統構法の民家に見えますが、途中何度か改修されており、奥は在来の木造です。そして無断熱・・・・正面の伝統木造は土壁という事もあり、同じ寒いでもそれほど・・・という感じだったのですが、増築部分の寒い事!古い方担当だったので、増築部分に移動してびっくり(笑)。

屋根裏、床下、外周部などなど確認し、お昼休みと帰り際には「常時微動振動計」の測定もしてきました。Bi 古い新しい、木造、RC,鉄骨などの構造に関わらず、建物には固有の振動周期というものがあるのですが、この機械ではその「固有周期」と建物のねじれを測定します。この機械・・・車一台分のお値段!らしく、もちろん今回はレンタル。

事前にメンバーの木造2階建ての事務所で計測してみたのですが、そこより固い建物のような・・・・詳細は解析結果が出なければわかりませんが。

改修も正しくやっていただけたら、そんな事もないのだと思いますし、伝統構法だから丈夫、安心と云うつもりもありませんが、昨日見た限りでは構造材を隠せば隠すほど、建物は痛む・・・・との思いは払拭できません。

もちろん、昨日見せていただいた物件はそれなりに大きな材を使用していますから、同じような構造でも細い材で建ててしまえば、永い年月で木材も痩せたり傷んだり、そして荷重にも耐えられなくなってしまいます。

部分的に足元の土台の一部を交換してあったり、柱継ぎなどもされていましたが、永い事使われてきてもまだ使える・・・それに比べ、中途半端に増築された部分はかなり傷んでいました。

私たちの今回の仕事は補強提案まで。

おそらく耐震強度は足りていないのが玉にきず。せっかくのこの建物は合板でバンバン耐力壁を取ってしまっては元も子もなく・・・その辺りを踏まえた補強案を出せるよう努力したいと思っています。

 

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2010/11/01

私たち、建築士の仕事~まじめな家、始まりました。

川崎のリノベーション現場が始まりました。

キッチン廻りは、ほぼスケルトンとなり、一昨日の現場では台風対策を行っていました。

築50年程、増改築を繰り返した建物ですが、床下の風通しが良いせいか、浴室廻り以外は土台も無事でした。

昔の貫利用の土壁仕様だったため、耐震補強はコボットを利用するつもりでしたが、解体時に土壁と共に貫が取れてしまう事が判明し、急遽「筋交い+ダイカラット」で壁量計算のし直し・・・天井の水平構面のみコボットを利用します。

さて、「現場で確認しましょう」とお客様と決めていた事がありました。

RIMG3418 
 DKとなる部屋の天井を表わしにして小屋組みを見せたいと希望されていたのですが、実際表わしにできるかどうか・・・天井撤去後の小屋組みを見ながら打ち合わせる事にしていましたが、表わしにするなんて理解できないと大工さんが訴えます。

監督さんと私は施主の希望を何とかカタチにできないものか・・・と、大工さんに訴えながら皆で悩みながらの検討会。

お客様が大工さんの呟きを小耳にはさみ、急遽消えたと思ったら、とある雑誌を持ってきてくれました。

特集タイトルは「おうちカフェ」。

大工さんは雑誌を眺め、「わからないなぁ。どうしてこれがいいんだ?」と、またまた呟きます。

いろいろと検討した結果、表しで進める事になりましたが、その直後にお客様のNさんからメールをいただきました。

今までは、大工さんに直接お願いして増改築を行っていたそうですが、自分達の思うようにならなかったり、意図せぬモノが入れられてしまったり・・・と云う事が多く、初めて設計事務所にお願いする事になって、希望のイメージを伝えて、そこから進めることができて本当に良かった。

そんな内容でしたが、メールを読んで建築士の仕事って、ある意味「通訳」のようだなぁ・・・と感じてしまいました。

構造や断熱などの基本的な当たり前の事を押さえつつ、素材やデザインやコストを検討し施主に説明しながら、現場に伝える。

Nさんも現場を楽しんでくださっているようで、竣工が楽しみです。

RIMG3372  写真はNさん宅の子猫の「らくちゃん」。

現場に行くたび、すこしづつ大きくなっていく様子がこれまた楽しみでもあります。

まじめな家の記事はこちら

 

 

 

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2010/09/27

竹小舞~美しき下地材

Komai1 
現在進行中の物件は、伝統構法。

木造の軸組に筋交い(よくある、バッテンの木材のこと)を使用せず、代わりに貫(ヌキ)という材を横にいれています。

耐震を考える時、壁倍率という壁の仕様によって変わる倍率を使っているのですが、貫を入れるなら面材(壁の仕様)に合板は構造的に考え方が違うと思い(書くと長くなるので、省略します)、今回は土壁を使用します。(土壁は軸組み工法でも使用可能です、念のため。)

とは云え、土壁の設計は初めてです。

ワークショップで土塗り体験はあるので(ブログアップしそびれてます)工程の流れ自体は把握しているのですが、現場で発酵させている土を見ると、「まだかな~」と楽しみになってしまいます。

そんな土のお話はまた今度ですが、どんな左官にも下地は必要となり、今回は耐力壁にするための土壁という事で、下地は「竹小舞(タケコマイ)」となりました。

何それ?という方も多いと思います。

古~い家の壁が剥がれて、格子状の木のようなモノが見えているのをご存知の方、それが竹小舞です。

「木小舞(キゴマイ)」といって、木材を使用することもあるそうで・・・・

竹を専用の道具で割き(写真を撮り忘れる失態!)、壁となるところに編んでいきます。

使用する竹にも切り旬があるそうで、11月~2月が良いとか。

木材の切り旬とほぼ同じ?

この日は中間検査もあり(静岡県では、4号建物でも中間検査があります)、無事終了。

ほっ。

そして、やっぱり光を透過した竹小舞の美しい事!

このままにしておきたい・・・密かに思う私です。


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2010/08/31

夏の黄昏、現場事務所便り~竹小舞始まりました。

もう9月になると云うのに、異常な暑さが続きますね。

自宅のエアコンが壊れたり、諸々忙しく・・・・つい先週に救急車のお世話になってしまいました(汗)。

幸い、大した事がなかったのですが、皆さま暑さには気をつけましょうね。

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熱海の現場事務所は古いRC造のアパート。

下の階からは近隣の家しか見えませんが、現場事務所のフロアからは見事な景色。

現場よりも良い眺めかも・・・(苦笑)。

打合せ最中にふと横を眺めると・・・・美しい眺めに心を奪われます。

写真撮りたいなーと思いつつ我慢していたら・・・誰かが網戸を開け「いい景色ですね。」と。

その隙に写真を撮った設計者です。

さて、現場はRC造の配筋が進み、施工図チェックの打合せ。

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木造棟は竹小舞がいよいよ始まりました。

組み上がった、光を通した竹小舞が早く見たいなぁ(土塗りになってしまうのですけどね)。

 

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2010/08/24

SE構法って?お客様構造見学会

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 先日、お問合わせいただいたお客様と、施主向け構造見学会に行ってきました。

SE構法で構造を検討したい・・・というご要望の方だったのですが、タイムリーに見学会があったためお誘いして参加していただきました。

その際に「SE構法」という名称が商標登録されている特別なモノだと気が付くまでに時間がかかった・・・・とお聞きして、いろんな意味で私も新たな気付きがありました。

そのお客様と話をしていて、SE構法って何?と思われている方が結構いるのでは・・・と感じたので、ちょっと説明を。

【集成材と金物を利用した、大きな空間を確保できる木構造です】

【他の金物工法とは何が違うの?】

金物だけで認定を受け、木造在来として従来の継手・仕口の代わりに金物を利用するものとは違い、構造材・金物を含む構造体として大臣認定を受けている構法のひとつです。

【それなら他の金物工法と違わないのでは?】

大きな違いは、力を受ける柱は「柱勝ち」となる事。

一般的な木造在来は基礎の上に土台が乗り、その上に柱が乗ります。そのため、柱にかかる引き抜き力に対抗するため、柱脚には大きな力に対抗できる金物が取りつきます。

SE構法の柱は基礎の上に直接金物と共に緊結されます。

【筋交いはないの?】

在来工法で利用する筋交いの代わりに、合板を利用した耐力壁を設けます。

※在来工法でも合板利用の耐力壁は利用されています。

【どうしてスケルトン&インフィルというCMをしているの?】

計算された断面をもつ柱・梁、金物を利用する事により、一般的な在来工法よりも少ない耐力壁で空間を確保する事が可能だからです。

【誰でも利用できるの?】

いいえ。施工登録を許された工務店でしか施工はできません。

設計に関しては、一定の設計講習を受けた設計事務所なら設計可能です。

【デメリットは?】

集成材しか使えない事でしょうか。真壁(本格的な和室)納まりが難しいと思いますが、和室ができない訳ではありません。

【高い?】

構造設計から構造材の提供まで一貫して行われており、どの集成材でも使用できる訳ではありません。

そのため、構造材が一般的な在来工法に比べると立米あたり2~3万円位高いと思います。

まるでSE構法の廻しモノのようですね(苦笑)。

確かにプランや構造的に集成材を利用するならSEはスッキリしていて、構造的にも明快だと感じるのでお勧めしています。

が、平屋であったり無垢材を利用したい場合は、在来や伝統構法をお勧めしています。

適材適所。

どちらも木の家です。

構造見学会は月に一度位の割合で行われていますので、興味のある方はSE構法の登録建築士に聞いてみてくださいね。

 

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2010/06/29

もうすぐ上棟~建て方開始

6月も終わろうとしています。

梅雨真っ只中の先週から、建て方が開始されました。

普通の在来工法やSE構法では、上棟(棟が上がる時)は建て方開始とほぼ同日に終了する事が多いですが(規模にもよります)、今回は伝統構法。

Tate 
足固め(根固め)や、貫(筋交いが入る以前は、横に材が入っていました)、一番梁・二番梁という梁組み、古材使用もあったりと、木材の量も多く一日では終了しません。

今回は9人の大工さん達が総出での建て方開始。

それでも昔は、100人位の人達が集結し一日で終わった仕事だと、卓越技能者のお父さんに説明されましたが、100人入れる現場とは!と、そちらに驚きましたが、考えたら古民家はゆったりと建っていますよね。

仕口という材木の繋がる組手の箇所が組まれる様子を見逃したくなく・・・

ちょこちょこ現場へ行くので、慌ただしい日々。

初日は一日開けていたので、丸一日組み上がっていくのを眺めていました。

建て方の日。

どんな工法でも毎回想う。

「 設計者はただただ見守るだけ。 手を動かす人達を信じ、感謝するのみ。」

今回は久々の手刻み、そして初めての伝統構法という事で更に感無量に。

一緒に見学していたTちゃんは、初めての建て方。

「こんなに一生懸命家を造ってくれてる なんて。もっと伝統技術を広めないといけませんよね!」と興奮気味。

私も、もっと木の家を設計したい!と熱ーく感じてしまいました。

 

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2010/06/14

空間を考えるとき~矩形(かなばかり)の確認

6月に入り、更新を怠っている間に関東は梅雨入りしてしまいました。

立て続けに出張や打合せや施主と家具確認などなどがあり・・・

おまけにやっぱり受講したくて、この土曜日には大阪までMOKスクールの受講へ!

行って良かった♪のですが、ブログ更新できませんでした(汗)。

という訳で・・・・

Kana1 
月初めに、青森へ蔵の気配り確認と矩形(かなばかり)の確認へ行ってまいりました。

「平面図」が建築物を横にスライスした投影図だとすれば、「かなばかり」は縦にスライスした所・・・と云えばいいでしょうか。断面図・断面詳細図よりも建物の高さ関係の基本になる図面です。

プランを考える時、平面的にだけでなく空間全体でどう見せるかを考えていくのですが、その時に大切なのが「かなばかり」。

大工さん達は、番付(材木の指示書みたいなモノです)と「かなばかり」を元に材木を刻んでいくわけですが、こちらの図面を元に原寸で高さを写した定規のような「かなばかり」を作成しています。

工場で機械による加工の場合は、プレカット図という図面の確認をするのですが、私はプレカット図の確認やこのかなばかり確認時、いつもかなり緊張してしまいます。

自分の描いた1本の線が、今度は原寸のカタチとなり構造を構成していく・・・

チェックを間違えると、上棟時に大変な事になるので(当たり前ですけど)。

緊張と変な高揚感。

今回もまた。

そして久々の手刻みな上に、伝統構法。

かなばかり確認は無事終了。

今回は約一名、ユニットのメンバーも一緒でしたが、「民家」の仲間なので?ワークショップで作業したいと訴え、「ちょうながけ」体験も。

「ちょうな」についてはまた今度♪


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2010/05/25

スケッチ&トーク~建築病理学的リフォームとは?inあゆみギャラリー

Mi2 
   夏日ですね。そして、今日は長いタイトルですね(笑)。

南雄三さんが毎年神楽坂のあゆみギャラリーで開催している、スケッチ展。

本職評論家なので?必ず、トークが付いてます(笑)。

毎回、多才なゲストをお呼びしての開催ですが、今年初めて気がついたのですが先日参加させていただいた、BB研究会さんが主催されていました!

今年は三澤文子さんがゲスト。

大阪でご夫婦で設計事務所を主宰され、MOKスクールやJパネルの開発や住宅医セミナーなどに関わっていらっしゃる方ですが、昨日のお話を伺って、なんと正直で行動力のある方なんだろう・・・と、その素直な生き方にも感銘を受けてしまいました。

イギリスには「公認サーベイヤー」という、建物の総合的な診断をする方がいるそうで(前回のBB研究会の住宅の健康度とは、また違います)詳細な建物調査を行い、長持ちさせるための改修手法を提案するそうです。

岐阜県立森林文化アカデミー(昨年まで、三澤さんが教授をされていました)でも、この手法を参考に独自のノウハウを作り上げ、広く住宅医を育成しようとセミナーを開校されています。

日本の木造住宅は、悲しい事にその寿命が20年、30年などと云われるようになってしまっていますが、本来きちんとメンテナンスしていけば、長く住み続けられるものです。

ですが、そのメンテナンスには正しい知識が必要です。

住宅を病人に例え、住宅改修を治療・手術と比喩し説明する話は、なるほど理解しやすく、本当にこれから必要な知識であると感じました。

セミナー中、何回も「職能としての使命」と仰るのが私としては印象的で、安全で快適な「町の記憶を残す改修」(これは後からのキャッチコピーと仰っていましたが)は、事例も見せていただき勉強になりました。

リノベーションは新築に比べ大変というお話もあり、「開けてみないとわからないので・・・」という言葉に「だから、詳細調査が必要なのよ!」とは、まったくその通りです。

東京へも調査部隊を派遣くださるそうですので、古い建物でリノベーションをお考えの方、ご一報ください(笑)。

Mi1

スケッチ展は明日、5/26までの開催です。

トークには南さんのイラスト入りケースに入った、素敵な焼き菓子のお土産付きでした♪

●あゆみギャラリー:こちら

前回のBBセミナーの話はこちら


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2010/02/19

安心な建物を手に入れよう

先日までの寒さが和らいだ感のある今日。

構造リフォームの現場打合せに行ってきました。

都心の木造店舗、築46年ほどですが、間口が広く奥行きが1間(1820㎜)ない箇所もある、狭小建物です。

「元の雰囲気を残す」というご希望があるため、壁材などを手作業で一枚づつ剥がしてもらったため、かなり時間がかかっています。

リフォームは剥がしてみないとわからない部分が多く、見積もり変更などが起こってしまう事もあります。

今回は、店舗という事もあり、何度もいろいろな手が入り、増改築を繰り返されている物件で,私も開けてびっくり!な状態でした。

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以前から雨漏りがあり、補修をされたそうなのですが・・・・

長年、雨にさらされた箇所は土台・柱が腐っていました。

そして、何故か理解に苦しむ補修の跡。

愛のない工事跡に、関係者一同うーん・・・・

耐震補強のために構造計算もかけてもらいましたが、さてどうやって施工していこうかと、皆で知恵を絞ってきました。

一戸建てのリフォームをされる場合は、信用できる工務店に頼むのはもちろんなのですが、構造的にも大丈夫か検討してもらうことが大切です。

どんなにきれいな内装でも、構造がきちんとしていなければ、危険ですから。

設計事務所でも対応していますし、市町村でも耐震診断士を派遣してくれる所も、助成金を出している所もあります。

気になる方は、役所や設計事務所、工務店などに相談してみてください。

そして安全な建物を手に入れましょう。

暖かくなった・・と思っていましたが、やはり現場は冷えますね~

 

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2009/12/22

青森の卓越技能者

Hachi 

先週は、これから始まる現場の大工さんとの打合せと、その大工さんの祝勝会出席を兼ねて青森へ行ってきました。

先月、青森県の卓越技能者賞を受賞され、有志での祝勝会・・・・と聞き、打合せもあるので出席させていただいたのですが、田子町では3人目の快挙という事で大変立派な式典でした。

卓越技能者賞を受賞されたのは、田子町の日沢良雄さん。青森の日沢建設の親方です。

伝統構法を主に手掛けていらっしゃるのですが、その技術に裏付けされた柔軟な考え方、木の使い方、などなど学ぶところばかりで、設計段階から本当に勉強させてもらっています。

現在、純粋に伝統構法を合法的に建てようとするのは、いろいろな意味で難しく、法解釈もあり、納め方などで私が無理な事をお願いすることもあり・・・・ぶつかる事もあり(生意気ですね、私)。

これからも、その技術を後継者に伝えながら、いつまでもお元気で現役を続けて欲しいと願っています。

Sanno

さてさて、新幹線とビジネスホテルのパックを利用したため、三戸駅から八戸駅まで「青い森鉄道」で移動です。

それほど遅い時間ではなかったのですが・・・・駅員さんおろか、人っ子一人いませんでした(泣)。ほんとに列車が来るのか、ちょっと心配に。おまけにホームからボタンを押さないとドアが開かないらしく、ちょっと緊張(笑)。無事、八戸に辿り着き、TOPの写真は八戸の朝日です。今度は朝市に行ってみたいなぁ(仕事なのに)。

この「青い森鉄道」は、盛岡~八戸間を走る第3セクターですが、途中から「いわて銀河鉄道」という名称に変わります。私はノスタルジックな「青い森鉄道」という名称の方が好きです。来年秋の、東北新幹線青森開通に伴い、八戸から青森までも「青い森鉄道」に変わるそうですよ。

先週末には、ようやく見積出しを済ませ、気がつけば年末モードに!みなさん、頑張りましょう。


 
 

 

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2009/09/24

東大農学部に潜入?!

 シルバーウィークは、いかがお過ごしでしたか?

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一日は受講していた木工塾の最後の講座。一日は体調を崩し、家でだらだら(笑)。そして新しいプランのエスキス、読書、息子も交えて友人たちと手料理三昧・・・・

あっという間に5日間が過ぎ去りました。

本当は日帰りで白州に行くつもりだったのですが、体調を崩して断念。

でも、TVで高速の渋滞情報を見て、あの中に巻き込まれなくて良かったと少しほっとしたりも。

さて、何故、東大農学部?

実はNPO木の建築フォラムの木構造塾の会場だったため。

こんな事でもないと、東大の中に入る機会もないなぁ・・・と思いつつ、通い始めたのが6月のこと。講師は東大の稲山さんでしたが、知り合いの構造家の方に「意匠設計者が稲山さんの講義を受けて、どうするの?」と言われ、ちょっと怯んだのも事実です。

けれど、木造は構造設計者と意匠設計者の線引きが難しい構造でもあるので、と気を取り直し受講。何よりも、講師の稲山さんが研究者でありながら、実務者でもある方なので、実践的で大変学ぶ事が多い講座でした(難しい所も多々ありましたが(笑)。

今クールの最後の回は、講座後に稲山さんが設計した「東京大学弥生講堂アネックス」の見学と懇親会もあり、中に入ってみたかった私は、朝からワクワクしていました

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セイホクギャラリー外観。こんな構造で教会や幼稚園などがあったら素敵ですねー

     

こう見えても木造だそうです。

稲山さん曰く、トップライトが要らなければ木質シェルをトラス(白いフレーム部分)でつながないで、木を利用できたのに・・・だそうです。

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 シェルの足元。

鉄骨造と言われたら、そうかもーと思ってしまいそうでした。

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ギャラリー隣のエンゼル研究棟。

緑の中に、板張りの外壁が馴染んでいました。

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意匠設計:河野泰治アトリエ /構造設計:東京大学木質材料学研究室

木構造と意匠が一体となって、美しい空間を創り上げています。

その後の懇親会で、受講生の皆さんが全国からいらしていて、その熱意に圧倒されました。

東京にいると、いろいろなセミナーを受講することが可能なので、あまり深く考えていませんでしたが、大変恵まれているのですよね。

 

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2009/05/19

これ木連の勉強会

土曜日はこれからの木造住宅を考える会(通称:これ木連)の勉強会でした。

伝統構法に関する連続勉強会ですが、

今回は「住宅瑕疵担保履行法 伝統構法への対応はどうなるのか」という、

現実的なテーマで、私も来春からの物件で伝統構法の現場が始まる予定なので、

気合が入っていたのですが・・・

国交省の方もいらしていて、姉歯事件で一般の方が二重ローンを組む事になってしまい、

同じような被害者を生まないための、救済法と説明されていました。

それ自体はわかるのですが、保険料を建築費に上乗せ可ですし、

10年の保証しか付きません。

建築物の10年後って・・・・

そこからが、メンテの本番みたいな時なので、どうなんだろう?と、

いつも考えてしまいます。

が、良心的でない業者がいるのも事実ですし、

今のご時世では優良な業者さんでも倒れかける事もあるわけで・・・・

難しい問題です。

何だかんだ言っても、出来てしまった法には乗っ取らなくてはいけませんので、

さて伝統構法に於いては?

これが、ケースバイケースな感じらしく、通らない事もないけど、まだ整備中・・・

のような回答でした。

国交省の方々は、伝統構法に対しては理解を示している様子なのですが、

数社の保険会社の保険内容(加入条件など)を統一するようなので、

土曜に来ていた保険会社の方も

「うちでは、今はこういう見解でやってますが、統一されるとどうなるのか、わかりかねる」とのこと。

結局、ハッキリとはわからない・・・

という、何となく釈然としないままの帰宅となりました。

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2008/08/22

伝統構法

お盆も過ぎてしまいましたが、皆さまお元気でしょうか。今年の夏も暑いですね。

もう先月の話になってしまいましたが、7/12(土)に工学院大学にて「このままでは伝統構法の家がつくれない」というフォーラムがありました。事前予約制でしたが250名の定員があっという間に埋まり、立ち見、場外でのモニター聴講まであり、意識の高さを感じさせられました。

伝統構法って、実は基準法では明確な位置づけがないのです。昨年の改正で、ますます造りにくい状況となっていますが、今回のフォーラムで国交省も伝統構法への一定の理解と動きがある事を知りました。但し、3年後にならないと具体的な研究結果とまとめが出ないようですが。

今回は、実務サイドから構造・意匠・技術者が、国の研究メンバーから研究者、国交省の方がパネリストとなり、熱ーい議論が交わされました。もっと聞きたい事があったのですが、5時間では時間切れ・・・という感じが残念でした。

2007/03/08

耐震化補助

今年の桜の開花宣言は早そうですね。

ところで昨日の朝日新聞に、住宅の耐震化についての記事が載っていました。

昭和56年以前に建築された住宅を一定のレベルで耐震補強をするときに、各自治体で補助を出している事が多いのですが、その補助基準の緩和がされるところが出てきたようです。

耐震診断の判定では、1.0以上が「一応倒壊しない」という基準なのですが、1.0以上にしようと努めると、改修工事費もかさむ事になるので改修を断念する方が多いそうです。

そこで判定0.7「倒壊する可能性がある」レベルへの改修にも、補助金を出して改修してもらいましょう。という事らしいです。

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